ブランクを乗り越えて

音楽指導・監修『やっぱりおしい刑事』
~バイオリン 基本フォーム習得のコツ~

NHK BSプレミアムドラマ『やっぱりおしい刑事』第七話「孤独なバイオリン弾き」にて、バイオリン指導・現場監修をいたしました。
使用した楽曲と演奏のコツについてお届けします。

揺れ動く心を表現した『タイスの瞑想曲』

今回指導を担当したのは、劇中でバイオリニストが『タイスの瞑想曲』を披露するシーンです。この曲はオペラ『タイス』の第2幕で、第1場と第2場の間で演奏されるバイオリンと管弦楽のための間奏曲です。『タイス』は4世紀のエジプトを舞台にした、修道僧アタナエルと娼婦タイスの恋物語。タイスがアタナエルに説得され、娼婦を辞め、修道会に入ることを決意するまでの心情を表したのが『タイスの瞑想曲』です。

Fis-D-A-D-Fis-H-Cis-Dの甘美なメロディーはバイオリンの名曲でもあり、曲名は知らずとも、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ブランクからプロのバイオリニストを演じるまで

ドラマでバイオリニストを演じた女優さんは、バイオリン経験がある方でした。しかし、ブランクがあり、弾き方を忘れてしまっているため、弾いているうちに手や首が痛くなってしまう、そんな状態からのスタートでした。そこで、レッスンでは、基本のフォームの習得を目指し、目線、手首の使い方を徹底的に行いました。さらに、今回はプロのバイオリニストの役を演じる必要がありました。プロの様に見せるためのコツは、目線と弓の使い方。最初はぎこちなかった弓の使い方もスムーズになり、撮影本番では、自然な演奏で見事にプロのバイオリニストを演じられました。

基本のフォームを習得しましょう

バイオリンは繊細なコントロールで音を出す楽器のため、繰り返しの練習が必須となります。加えて、人の体格に個人差があるように、目線や首の使い方、手の角度など、ご自身の体格に合った形を習得することが大切です。弾きづらさや手や体の痛みに悩まれている方は、基本のフォームを見直してみてください。


『やっぱりおしい刑事』 オフィシャルHP
https://www.nhk.jp/p/ts/8RZKVNPXMV/